日本全国懸け橋プロジェクト#7「兵庫県・島崎橋」

よんなな会※1と三菱地所が、9年間かけて日本全国の橋を洗う『日本全国懸け橋プロジェクト』。「日本を明るく、元気にしたい。」という共通の想いのもと、橋洗いを通じて全国の地域社会との交流を深めます。その懸け橋プロジェクトの第7弾が、兵庫県神戸市・島崎橋を舞台に行われました。 ※1:よんなな会 情報社会の発展によって、人と人とがつながりやすくなっている今だからこそできる“仲間づくり”を実現すべく、全国に約300万人いる公務員の志や能力を高め、世の中を良くするためにさまざまな活動を展開中。http://47kai.com

夏の暑さが残る秋空の下、懸け橋プロジェクト第7弾が開催!

六甲山麓から流れる清流、住吉川

今回の舞台は兵庫県神戸市の東部。蛍が棲息するほどの清流である住吉川。
2019年9月14日、初秋の澄んだ空気の中、灘五郷における酒造の一端を担う住吉川の最下流に架かる「島崎橋」にて、懸け橋プロジェクト第7弾が、約60人の参加者のもと実施されました。

灘五郷における酒造の一端を担う住吉川にて橋洗い!

日本全国懸け橋プロジェクトへの参加が3回以上となる参加者たち

第7弾懸け橋プロジェクトの開会式は、住吉川の畔にある魚崎郷清流プラザにて行いました。今回で7回目となる日本全国懸け橋プロジェクト、2回目、3回目の参加となる常連の参加者が見受けられるようになりました!

今回の洗い方のポイントを説明する山田大輔氏(神戸市・日本全国懸け橋プロジェクト発起人)

日本全国懸け橋プロジェクトでは、洗う橋の種類に合わせて洗い方を吟味し、その場所に合う方法で橋を綺麗にします。

「島崎橋」は、治水の一環として高い堤防を下りた川の両岸に「清流の道」という遊歩道が整備されているため、参加者たちばデッキブラシとバケツを担ぎ、遊歩道を中心に磨き上げました。

「清流の道」をデッキブラシで磨き上げる参加者たち
島崎橋の欄干をタワシで磨く参加者たち

交流会では、この場所ならではのご褒美を!

灘と聞いて一番に頭に浮かぶのは、日本酒。

現在の酒造りの骨格がつくられた江戸時代に、原料米、原料水、気候風土、さらに海運という酒造りに必要な条件を揃えた土地である灘地域で生まれた酒は、江戸人好みの酒の代名詞となったそうです。

そんな酒造りの中心となった灘地域は、西郷・御影郷・西宮郷・今津郷・魚崎郷を含む五つの郷から成る灘五郷と称されました。

灘のお酒を目の前に、橋洗いの疲れを忘れる参加者たち

橋洗い後の懇親会では灘地域のお酒が振舞われ、清流の風景を思いながら、懸け橋プロジェクトやそれぞれの地方に懸ける想いを共有しました。

懇親会後は、灘の酒蔵を巡りました!

参加者に配布された灘の酒蔵マップ

懇親会の後地元の方のご厚意で、酒蔵巡りツアーが開催され、
島崎橋のたもとにある菊正宗酒造記念館を巡りました。

菊正宗酒造記念館
菊正宗酒造記念館にて、酒造の歴史や日本酒造りを学ぶ参加者たち

人を想い、街を想い、社会を想い、「日本を明るく、元気にする街づくり」を目指す懸け橋プロジェクト。
第7弾は清流のたもとにて、灘の歴史を感じつつ、盛況裏に幕を閉じました。

参加者の声

長井 伸晃 (神戸市)
初めての場所で、初めて会った人と共通の目的のために汗を流す。
そしていつの間にか、その場にいるみんなが「仲間」になり、その地域に対する「愛着」が生まれている。
橋洗いプロジェクトは、そんな「人と人」「人と地域」の架け橋です。

今回の神戸では、東灘区の島崎橋で橋洗いを行った後、近くの酒蔵へのツアーも行いました。
その地域の人や魅力と接することで、日本全国にステキな思い出と仲間が増えていくようなプロジェクトになればと思います。

西中 彩(神戸市)
橋を洗う…?初めて聞いた時はどんなプロジェクトなんだろうと不思議に思っていましたが、、、今回初めて参加して、身をもって橋洗いの素敵な力を感じることができました。
みんなで同じ法被を身に纏い、一緒に橋を洗う。それだけで初対面なんて関係なく打ち解け合うことができ、私自身とても楽しい時間を過ごせました!
これからもこのプロジェクトが人と人をつなぐ架け橋となり、素敵な輪が全国へと広がっていくことを期待しています。

コラム:兵庫県・島崎橋ってどんな橋?

住吉川の最下流にかかる島崎橋。
神戸市東部に流れる住吉川は、六甲山頂付近から大阪湾に流れ下る急流で、大昔から氾濫を繰り返してきました。そのため、治水の一環として、高い堤防を下りた川の両岸に「清流の道」という遊歩道が整備され、ランニングや釣りが楽しめる地域住民の憩いの場となっています。
住吉川は生活排水の流入はなく、蛍やアユが棲息する神戸市随一の清流とも言われています。市民・行政・民間が連携し、生物多様性の再生・保全を目指したプログラムも行われており、地元の熱心な取り組みにより今もなお灘五郷における酒造の一端をも担っています。

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